すでに日本政策金融公庫から融資を受けていて完済したけれど、「事業が軌道に乗り安定した売上が上がってきたので2店舗目をオープンしたい」「取引先が増えてきたので従業員を新たに雇用したい」などの理由から、再度資金調達したいと考えている経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、2回目の融資を受けるならどのタイミングで借りるのが良いのか、ご紹介します。
1.完済してないけど、追加で融資は受けられるの?
結論から言うと、日本政策金融公庫で融資を受けてすぐに追加融資を受けることは非常に難しいです。
業績が非常に良く、今後売上が伸びる見込みがあれば可能性はゼロではありませんが、返済実績がないなかで追加融資を受けるのは厳しいでしょう。
追加融資を受ける場合は、借入金の3割程度返済が終わったタイミングが受けやすいと言われています。
2.追加融資を受けるなら決算終了後がベスト!
1年間の数字が確定した決算後が、融資を受けるベストタイミングです。
個人事業主の方は、確定申告後になります。
3月決算の会社の場合、税務署に提出した書類に印鑑が押されて手元に届くのが5月中になりますので、この期間に融資を受けるのが良いでしょう。
3.完済後3年以内が借りやすい!
初めて日本政策金融公庫から融資を受ける場合、借入の実績がないため提出書類も多く手間がかかります。
一方、2回目の融資であれば、きちんと期日を守って返済している方に限りますが、比較的簡単に早く融資を受けることが可能です。
このようにスムーズに融資を進めるには「完済後3年以内」であることがポイントです。
なぜなら借入金完済後3年間が経過すると、日本政策金融公庫ではデータを破棄してしまいます。
つまり、完済してから4年経って再度融資を受けようとすると、初めて融資を申し込んだときと同じ状況になってしまうということです。
日本政策金融公庫から継続的に資金調達していきたいと考えているのであれば、3年以内に融資を受けるようにしましょう。
まとめ
追加融資を受けようと考えているのであれば、タイミングや決算書の中身が重要になります。事業をさらに拡大していくためにも計画的に資金調達していきましょう。