会社設立後にやらなければいけないことはいくつもありますが、その中でも余裕がある時に早め法人カードを作っておくと良いでしょう。
なぜなら、法人でクレジットカードを持つことによって、雑務の手間をかなりの部分まで減らすことが出来るからです。
そこで当ページでは、法人カードのメリットとデメリット、そして簡単に取得方法をご紹介します。
法人カードを持つことの6つのメリット
1.法人と個人の区分が明確になる
法人クレジットカードを活用することで、法人経費と個人の区分が明確になります。個人のお金を使って立て替えるのではなく、法人カードで精算し、法人口座からの引き落としとなるので混乱がなくなります。
2.経費の精算が不要になり生産性が上がる
建て替えた分のお金を法人に請求し、立替金の清算という形で処理をするのは、経理の人間にとっても立て替え申請をする人間にとっても非常に手間ですし、売上に直結する仕事ではありません。その点、建て替えをせずに法人カードで支払いをすれば、経費の精算が不要になるため経理の手間が省けます。
3.経費の計上漏れが少なくなる
携帯電話代やサーバー代、保険料などの会社の運営上必要な経費をカードで支払うことで、明細で経費の額を簡単にチェックできるようになります。そのため、経費の計上漏れが少なくなります。
4.キャッシュフローが良くなる
法人カードで支払いをした場合、口座から引き落とされるまで最大90日間の支払い猶予があります。そのため、会社の銀行口座に残るお金が増え、キャッシュフローが良くなります。これは特に創業直後の会社にとってとても大きなメリットでしょう。
5.ポイントやマイルの優遇がある
カード会社によってはポイントやマイルなどの優遇が受けられるものがあります。ポイントを目的にするのは本末転倒ですが、大きな支払いが継続的にある場合などはそれだけ大きなポイントを得ることが可能です。思っていた以上にポイントがたまっていたりして、お得感があります。
6.カードの附帯サービスを使える
カード自体に附帯サービスが付いているケースも多いですね。空港ラウンジの利用や海外保険、手荷物配送無料などのサービスが付くカードもあります。
法人カードを利用する場合の2つのデメリット
1.現金なら買わないものをカードだと買ってしまう
カードを持つと、 つい必要ないものを買ってしまって無駄遣いをしてしまう傾向があるそうです。あらかじめ自分の中で予算額を決めておくなどして計画的に使いましょう。
2.年会費が必要
年会費はカード会社によって異なりますが、月数千円から数万円の年会費がかかります。しかし、様々な雑務の手間が軽減されることを考えると十分にペイできる投資と言えるでしょう。
法人クレジットカードの取得方法
ここでは、法人カードの取得方法を簡単にご紹介していきます。
1.おすすめの法人カード
下記の3社は最近の新設法人の経営者がよく利用している法人カードです。
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アメリカンエキスプレス ビジネスゴールドカード(年会費27,300円)
提携している国内外のホテルやレストランの優待・特典や、コンサートやミュージカル、スポーツ観戦のためのチケットが取りやすくなったり、ジムの会員登録料が無料になるなどゴージャスな特典が充実しています。 -
楽天ビジネスカード(年会費12,600円)
100円当たり1ポイントの楽天スーパーポイントがつくので、楽天で買い物をする際に得をすることができます。また空港のラウンジが利用できるようになったりします。商業登記簿謄本または法人登記印の印鑑証明書の提出が別途必要です。 -
JCB法人カード(年会費1,312円~10,500円)
JCBトラベルやJCB福利厚生クラブが使用できます。
2.法人カード取得のための必要書類
法人カードを作る際に、基本的にどこの会社でも必要になる書類は下記の4つです。
- 法人名義の銀行口座:法人口座の取得方法
- 履歴事項全部証明書:履歴事項全部証明書の取得方法
- 印鑑登録証明書:印鑑証明書の取得方法
- 本人確認書類(免許証など)
これら以外にも印鑑証明書などの提出を求める会社もありますので、WEBページでしっかりと確認をして、分からないことがあれば電話でも確認をするようにしてください。