飲食店に限ったことではないのですが、同じ商品やサービスでも売れる店と売れない店があります。
つまり、同じ商品・サービスを扱っているのに売上と利益が全く異なるのです。
売れないのは価格が高いからでしょうか?
確かに今の世の中には、既に十分すぎるほどの商品があふれ、しかも、どれも似たり寄ったりに見えます。
だから「価格が高いとなかなか買わない」「モノが売れない」と感じることもあるでしょう。
ですが、お客さんが商品を買わない理由は、商品が悪いからでも、商品が高いからでもありません。
その商品の持つ魅力(価値)がお客さんに伝わっていないだけなのです。
商品の魅力(価値)を伝えよう!
お客さんは、商品の魅力(価値)を理解すれば、喜んで買ってくれます。
例えば、松坂牛。
松坂牛というだけで、『美味しいお肉』というイメージを持っているので、喜んで買う方がいます。
単に「コロッケ」と書くよりも「お肉がたっぷり入ったジューシーコロッケ」と書いた方が、食べたいと思いませんか?
たとえ、両方の中身・金額が同じだったとしても、お客さんは、実際食べる時まで中身が分かりません。
だから、食べよう、注文してみようという気持ちを起こしてもらうため、そして、実際に食べて美味しさを実感してもらうために、ネーミングや見た目で美味しさを表現するのです。
そうすれば、同じ商品でも価格を上げて、自分が思う適正価格で売れるようになるのです。
大事なことは魅力(価値)を伝える表現力なのです。
これを徹底すると、割引しなくても、まして今までより値段を上げても、お客さんは商品を買ってくれるようになります。
仕入原価は変わりませんから、その分の利益が今までよりも増えてきます。
そうすると、お店にキャッシュが残るようになってきます。
運転資金が毎月増えていきますので(これを増運といいます)、夜も安心して眠れるようになってきます。
今までよりも広告費をかけたり、店舗改装費用も捻出できるようになるので、常にお客さんが集まる繁盛店を作ることができるのです。
POPの活用でお客さんと接点を持とう!
ほんのちょっとした言葉遣い「だけ」で、お客さんから反応を得ることができます。
商品が売れる、単価と注文点数が上がります。
例えば、店内POP。
焼肉店であれば、単に「カルビ」と表記するのではなく、(本当にそのカルビが美味しいのなら)
「思わずもう1皿食べたくなるカルビ」と書いてみる。
単に「手作りプリン」と表記するのではなく、
「独り占めして食べたいご褒美手作りプリン」と書いてみる。
単に「海鮮丼」と書かずに、
「彦麻呂さんが食べたら、これは魚介の宝石箱や~。と言いそうな、8種の新鮮魚介を贅沢に盛り込んだ海鮮丼」と書いてみる。
短い表現・文章で大丈夫です。
短い文章でも、魅力(価値)を伝えて、商品を買ってもらうことができます。
もちろん上手く反応が取れないことも出てきます。
でも、Try and error を繰り返すうちに段々成功事例が積み上がっていきます。
それと共に売上と利益も増大していきます。
ちなみに、POPには、商品を注文してもらうという役割以外に、「スタッフとお客さんとの間に会話を生むきっかけを作り出す」という、重要な役割もあります。
たとえば、
【クイズ】本当は美味しいのに注文が1番少ない料理は?
と、POPで3択クイズを出してもいいかもしれません。
中高生時代にクラスで目立たないメガネっ子の女の子がじつは良く見ると美人だった。
みたいな。
そうすると、スタッフに「カニクリームコロッケですか?(笑)」とか、話しかけてくるお客さんが必ず出てきます。
そこでスタッフは一言「食べてみますか?(笑)」
こうやってコミュニケーションが生まれますし、お客さんは注文してくれるでしょう。
さらに、スタッフが明るい気持ちで接客できるようになるので、お店の雰囲気が良くなり、こういったお店にはファンがどんどん増えていきます。
会話が生まれるPOPを作れるようになると、お客さんとの距離が急速に縮まり、結果として、お店のファンが生まれて着実に繁盛店になっていきます。
あなたの繁盛店物語を作り上げていきましょう!