自分で事業を起こして初めて日本政策金融公庫からの融資を希望した場合、いくらまで資金を借入れることができるのでしょうか。今回は日本政策金融公庫からの融資の上限額について説明していこうと思います。
1.初めての融資で1,200万円の融資を受けられた方も
(1)整骨院の開業で1,200万円の借入れに成功した例(自己資金300万円)
整骨院の場合は物件の取得費や内装工事費などお金の使用用途が明確なため、融資を受けやすいといえます。そのため、整骨院の開業で1,200円の融資を受けられた方は多いです。
【ポイント】
整骨院の開業の場合は、自己資金を200万円以上用意すれば1,200万円の融資を受けられる可能性が高いです。自己資金は多ければ多いほど融資は受けやすくなりますので、できるだけ自己資金は貯めておくようにしましょう。
ただし、日本政策金融公庫からの1,000万円以上の融資を受けるのであれば中小企業経営力強化資金という融資制度を使わなければ難しいです。
中小企業経営力強化資金は認定支援機関を経由しなければ利用することができません。
(2)飲食店の開業で1,200万円の融資の借入れに成功した例(自己資金400万円)
飲食店の場合も整骨院と同じようにお金の使用用途が明確なので融資を受けやすいです。
それ以外にも美容室など資金の使用用途が明確にできるのであれば1,200万円借りることができる可能性があります。
ただし、もちろんそのためには自己資金や、過去の実績を持っている必要がありますので注意が必要です。
2.初めての融資で500万円の融資を受けられた事例
日本政策金融公庫から500万円ほどの融資を受けるのはあまり難しくありません。
(1)広告代理店の創業で500万円の借入れに成功した例(自己資金100万円)
広告代理店の創業であれば基本的に初期投資はそれほど多くなく、創業の段階では多額の資金が必要ではないことが多いです。
そのため、自己資金を用意したとしても多額の資金を借入れるのは難しいです。
初めての融資では500万円ほど借りて、その後実績を上げて追加融資を受けることも可能です。
【初めての融資でのポイント】
初めての融資では300万円~500万円ほどであれば比較的借りやすいといえます。
多額の資金を必要としない事業であっても借りられるときに借りておきたいということもあるかと思いますが、資金の使用用途が明確でないと融資を受けるのが難しくなります。
まとめ
日本政策金融公庫からの融資平均額は一社あたりだいたい600万円~700万円です。設備投資が必要なのでしたらこの金額以上借りられるかと思いますが、そうでなければこの金額以上を借りるのは難しいでしょう。
ただし、すでに実績がある段階で初めての融資を受けるのであればより多くの資金を借りられる可能性は十分にあります。