いざ起業を試みても具体的にどのように起業すればいいのかわからないと思っている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では「わからない」を解消し、起業に踏み出すまでの段階をわかりやすく解説していきます。
1.なぜ起業するのか?
まずは起業したい理由を考えましょう。これが起業前に最も大事な初めの作業になります。
・お金持ちになりたい
・自由な生活を送りたい
・社長の肩書がかっこいい
・上司がいない気楽さがいい
もしこのような考えで創業を決意したのであれば、起業を考え直してください。
起業家の大半は実際のイメージよりも華やかではなく、四六時中会社のことを考え、地味な作業や勉強の繰り返しです。大きな会社になると様々なプレッシャーや行事を行い、休む暇もありません。
また、上司はいませんがクライアントはいますし、実際に成功する起業家は一部です。
もしも成功しても常に失敗の恐怖と向き合わないといけません。
それでも起業したい起業家はたくさんおり、彼らには大きな「目標」があります。
(1)目標を定める
スポーツや勉強にしろ目標を持つことでモチベーションに変わり、効率化が望めます。
起業を行う際もその「目的」を明確にすることで、ビジネスを続ける上で軸が定まれば、どんな困難も立ち向かうことができます。
また、目標には10年後に達成したい大きな目標から3ヶ月程度で達成可能な小さな目標まであります。実際に起業する際は、実現可能な目標を計画的に達成できるように定めていき、行動していきましょう。
2.起業する事業のアイデアを決める
起業する理由や目標などが決まったら、次はどのような事業を行うのか決めていきます。
起業家の大半は前職で経験した事業の関連の事業で起業しますが、決して経験を活かした事業を始めなければいけないわけではありません。好きなことややりたいこと、得意なことで起業することも可能です。
しかし、どのようなビジネスを行うのか明確に見つからない場合もあるでしょう。
その際は今まで強みを活かせて尚且つ利益が上げられるビジネスを行うようにしましょう。
例えば、ネットビジネスの場合
・定期的に収入が入る
・少額な資金で始められる
・利益率が高い
・在庫を持たない
など
このようにその事業の特性を理解していきます。
そうすることでリスクを回避でき成功への確率が上がります。
また、コスト面やリスクなども踏まえて事業を行うことがよりいいです。
(1)隙間産業
アイデアに行き詰まり、どのような事業を行うか悩んでいる場合は、「隙間産業」を探してみましょう。
「自社をIT業界の革命社にする」という大きな野望ではなく、「誰かの小さな不満や不便を解消する」という意識を持つことで、起業者の視点ではなく消費者・利用者の視点で客観的なアイデアが生まれることがあります。
3.ビジネスモデル
今の時代、すでに誰かがやっているのと同じようなビジネスを行っていても成功することはありません。
雑貨屋を開業するとしてもどこにでもある雑貨屋より、珍しい商品が揃った話題性のあるお店にするなどのアイデアが必要です。
見つけたアイデアを失敗しないビジネスモデルにする方法をいくつか例に挙げてみます。
(1)アレンジビジネス
食材などそのまま食べても美味しいですが、調理した方がもっと美味しいように何か既存で行われているビジネスにアレンジを加えることで需要が高まり、ビジネスとして成り立っていきます。
アレンジ事業では商品のデメリットを見抜き、改善を常に行って差別化していくビジネスモデルです。
(2)質を上げる
大手フランチャイズの居酒屋やファミレスでは質より量やコスパを強みに事業展開を行っており、また大量仕入れによる仕入れ原価の削減など売上を上げるビジネスモデルを構築していますが、中小企業や個人事業主では実施することが難しいです。
しかし、起業時から取り組めることがあります。それは「質の高さ」です。
質の高い仕事は顧客との信頼を生み、次のビジネスへと繋がっていきます。
飲食業なら質の高い接客を心がけ、IT事業なら求められたもの以上のモノを提供するなど勝負の仕方は多様にあります。
4.事業開始
上記の準備が整いましたら、次に事業を行うために法人で起業するか、個人事業主として起業するかを選定していきます。
起業に向けての法人手続きはこちらの記事に詳しく記載されていますので参考にしてください。
まとめ
起業の仕方をご紹介しましたが、起業には個々の思いや考えがあります。
どのような理由で起業することになっても問題は発生します。
起業家として日々勉強やセミナーに出向き経営のノウハウを備えていくことが成功への近道になります。