社長に上司はいません。
誰かに助言はもらえても、代役はお願いできません。
怠惰に生きても、しかられることも少ないでしょう。
故に、社長は孤独です。
今回は、社長の仕事について考えてみましょう。
社長がすべき2つの仕事
- 経営目標をしっかり創ること
- 目標の実現に向かって、程度加減を計りながら行動すること
この二つです。
前者しか持ち合わせていない社長は、実行を伴わない夢想家と呼ばれます。
後者しか持ち合わせていない社長は、夢のない現実論者と呼ばれます。
2つを併せ持つことが重要です。
1.経営目標を創りましょう。
『人間に与えられた唯一の能力は、想い(目標)を実現する能力だ。』と多くの偉人が断言しておられます。大きな目標を掲げてみませんか?
まずは、3年~5年先の中期目標を決めてください。
その時、どうなっていたいのか?と考えてください。
- 現時点との数値的なつながり(整合性)は無くてもかまいません。
- 様々な制約条件を外して考えてみましょう。
3年~5年先には…
- 売上は○○円位。
- 利益が□□円位。営業利益率は20%以上に設定してください。
- こんなサービスや商品で。
- こんなお客様に。
- 従業員にはこれぐらい給与を払って、人数は△△人位。
- これらを実現して、誰に、どのように貢献できているか?
これが重要です。
(多くの偉人が語る)実現する目標の条件は、世のため・人のためになれることでなければならないようです。
あまりにも独りよがりで利己的なだけの目標はNGです。
自分も、従業員も、お客さまも…皆がハッピーでなければなりません。
『これらを実現して、誰に、どのように貢献できているか?』が重要です。
2-a.手法を駆使して目標にアプローチすることが経営です。
仮説と検証を繰り返して、成功の方程式を見つけましょう。
「こうすればこうなるだろう」との仮説を立てて、実行してください。
実行した結果を検証してください。
こうならなかった部分を直して、新たな仮説を立てて実行してください。
この仮説と検証をエンドレスに繰り返すうちに、小さな成功事例が見つかるはずです。
この小さな成功事例を膨らませてください。
小さく産んで、大きく育ててください。
このプロセスで、当初の目標が変わるかもしれません。
それは目標が進化したのです。
気にせず新しい目標を掲げてください。
2-b.多くの制約と向き合うことも経営です。
- お金の制約との戦い…
- 人の問題…
- 様々なトラブルへの対応…
企業経営は、「制約との戦い」「トラブルとの戦い」です。
どうしたら、これらの戦いから逃れられるのか?
答えはありません。
なぜなら、これが経営そのものだからです。
経営とはこんなもん…と達観することからスタートしてください。
こんなもんです。
ただ、仮に答えがあるとしたら、「明るく・朗らかに・冷静に・人として正しく・丁寧に…ひとつずつ対応する」ことです。
または、問題を減らすために、上手に対処するために、良く勉強して知見を磨くことです。
数百万人の社長様が、今も経営に励んでおられます。
問題に、頭を抱えておられる社長も少なくありません。
我々も、頑張って社長業を全うしましょう。
明るく・朗らかに!