各勘定科目のチェック
領収書・請求書・通帳などの集計が完了しましたら、各勘定科目の残高を合わせ、内容を確認していきます。
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現金
実際の現金有高と合っているか -
預金
通帳ごとに残高を確認する。 -
売掛金
得意先ごとに12/31現在で未回収の金額が計上されているか
(翌年1/1以降の入金と前年12/31現在の未収金とを照合しておくとより確実です) -
買掛金
取引先ごとに12/31現在で未払いの金額が計上されているか
(翌年1/1以降の支払と前年12/31現在の未払いとを照合しておくとより確実です) -
預り金
社会保険や源泉所得税・住民税が正しく計上されているか -
借入金
返済予定表と帳簿の残高を照合する。 -
経費科目
資産計上(減価償却資産を含む)すべき取引はないか
(10万円以上の消耗品などは注意してください) -
経費科目
プライベイトの支出が含まれていないか。
事業と家事が混同する取引は合理的な割合で按分されているか。
決算整理事項
各勘定科目の集計と確認が出来ましたら、決算整理事項を集計値に加減算していきます。
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売上の帳端分
例えば毎月20日〆の得意先の場合は、翌年1月分の請求書控や納品書控より
12/21~末までの売上を集計して計上する。 -
支払の帳端分
例えば毎月20日〆の取引先の場合は、翌年1月分の請求書や納品書より
12/21~末までの仕入・経費を集計して計上する。 -
減価償却資産
新規に取得したものや除却・売却したものを整理・計算を行い、
減価償却費を計算して経費計上する。 -
家事費の按分処理
事業と家事が混同する取引を期中に全額経費計上している場合は、
合理的な割合で按分して家事費部分を経費より減算する。 -
棚卸資産
前年の棚卸高を期首商品棚卸高、当年の棚卸高を期末商品棚卸高として売上原価に加減算する。
いずれも実務的によく出てくる項目についてまとめてみました。
この項目以外にも事業者ごとに異なる場合もありますのでご注意ください。