法人銀行印を変更するときの手続き

カテゴリー 会社設立

新しい法人銀行印を作った場合やこれまで使用していた銀行印を紛失してしまった場合、破損してしまった場合などは新しい法人銀行印を金融機関に登録が必要です。

今回は銀行印の変更をする際の手続きや変更後の古い印鑑を処分する際の注意点をご説明します。

1.法人銀行印とはなにか 法人銀行印はいつ使うのか

法人銀行印とは金融機関で会社名義の口座を開設する際に登録が必要な印鑑のことです。では会社名義の口座を開設した後は、法人銀行印はもう使わないのでしょうか?そんなことはありません。多額のお金の取引を行う場合に法人銀行印が必要になります。

預金やお金の引き出し、振り込みなどのお金の取引はATMで基本的に事足りますよね。しかしATMは無制限にいくらでも引き出したり振り込んだりすることが出来るわけでなく、上限金額があります。

通帳・カードかICキャッシュカードなど取引の方法によって上限金額に違いがありますが、およそ200万円~1,000万円が上限です。それ以上の金額の取引を行いたい場合は銀行の窓口に直接行って手続きをしなければなりません。

法人銀行印はこのようなATMで可能な取引の上限を超える取引を行う場合や口座を開設する場合などに預貯金の本人かどうかの確認のために使用する、「金融機関に効力のある」印鑑です。

本人確認の方法は必ず法人銀行印が必要というわけではありません。実印と市役所などで発行できる印鑑証明書を一緒に用意していけば本人確認はできます。しかし銀行での手続きのたびに市役所に足を運ぶことは手間なので、多くの法人が銀行印を作成しています。銀行印があれば印鑑証明などは必要ないからです。

2.法人銀行印の変更手続きの流れ

法人銀行印の変更を行うことを「改印手続」と言います。

法人銀行印の変更手続きは冒頭でもお話しした通り、新しい銀行印を作った場合、銀行印を紛失・破損した場合などに必要です。

特に紛失した場合は盗難の可能性も考えられるので第三者に悪用される前に、早めに金融機関に紛失届と改印届を提出し、取引を一時的に停止しましょう。

(1)法人銀行印を変更する前に用意するもの

法人銀行印の変更手続きに必要なものは以下のものです。

  • 通帳
  • キャッシュカード(インターネット通帳の場合、必要になるケースがあります)
  • 顔写真付きの身分証明書(運転免許証、航空免状、運転経歴証明書、パスポート、外国人登録証明書・残留カード・特別永住者証明書、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなど)
  • 新しい法人銀行印

また、銀行によっては古い銀行印が必要になることがあります(紛失した場合は必要ありません)。

以上のものをもって銀行の窓口で法人銀行印の変更手続きを行えます。

もし法人銀行印の変更手続きを行うのが代表者でなく社員である場合は、本当にその法人に在籍していることが確認できる書類(社員証、名刺)が必要となるので注意してください。

(2)代理人に銀行印の変更手続を頼む場合は委任状が必要

法人銀行印の変更手続きは原則的に代表者本人が行わなければなりません。

どうしても都合がつかず、代理人に法人銀行印の変更手続きをお願いする場合には、上記の必要書類のほかに「代理人の顔写真付きの身分証明書」「本人の身分証明書のコピー」「委任状」が必要です。

委任状

 

私は○○県○○市○○番 〇〇〇〇(代理人氏名)を代理人と定め、下記の事項を委任する。

 

1.届出印の変更

以上

 

令和〇年〇月〇日

 

住所:○○県○○市○○番(本人住所)

氏名:○○○○(本人氏名)

押印

銀行によっては委任状のひな型があり、その通りに記入しなければいけないケースがありますので、代理人を立てる場合はあらかじめ銀行のホームページなどを確認してひな形があるのかどうかを確認しましょう。

法人銀行印は会社のお金の管理をしているとても大切なものですから、代理人の確認も入念に行われます。漏れの無いように気を付けましょう。

(3)法人銀行印の変更は10分~20分で終わる

必要な書類等が事前にすべて揃っていれば、銀行の窓口での法人銀行印の変更手続きの所要時間は10分程度です。

代理人を立てる場合は20分程度かかることもありますが、基本的には即日変更が可能です。

3.古い銀行印は効力が消えても安易に捨てない

法人銀行印の変更を終えると、銀行に登録される銀行印は新しいものに変わるので古い銀行印は効力を失います。

ですがそれで安全だと思い、ごみ箱に無造作に捨てることは危険です。というのも印鑑は例え破損していたとしても印面に彫られている名前が分かれば悪用されたり、模造印鑑を作られてしまう可能性があるからです。

なので捨てる際は印面をカッターなどで削る、あるいは接着剤等で印面の凹凸を埋め、印影が読み取れない状態にしてから捨てるようにしましょう。

4.主な銀行別・法人銀行印の変更手続きの流れ

今回は三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行で法人銀行印の変更手続きの流れと必要書類を紹介します。金融機関ごとに必要書類が異なりますので、必ず確認してください。

(1)三菱UFJ銀行

①銀行印をなくした場合

まず「喪失受付センター(0120-544-565)」へ連絡を入れます。そうすることで法人銀行印の使用が出来ないように設定してくれます。

受付時間は24時間365日(毎月第2土曜日の21:00~翌朝6:40を除く)なので、法人銀行印の紛失が発覚したら即座に連絡を入れるようにしましょう。その後通常の法人銀行印の変更手続きに進みます。

②銀行印の変更を行う場合

以下の4つを持って窓口に行きます。

  • 本人確認書類
  • 通帳(Eco通帳(インターネット通帳)の場合、キャッシュカード)
  • 各口座の銀行印
  • 新しい銀行印(シヤチハタ印は使用できません)

参照:印鑑紛失・盗難時、印鑑変更のお手続き|三菱UFJ銀行

(2)みずほ銀行

①銀行印をなくした場合

銀行印の紛失が発覚したのが平日の場合は、普段取引をしているみずほ銀行(支店)に直接電話をかけましょう。

営業時間外および土・日曜日、祝日、振替休日の場合は「喪失受付センター(0120-415-415、海外からの場合は03-5500-3737(通話料有料))」に電話をかけます。その後通常の法人銀行印の変更手続きに進みます。

②銀行印の変更を行う場合

以下の3つをもって窓口へ行きます。

  • 通帳
  • 銀行印(新・旧両方)
  • 本人確認書類(運転免許証・各種健康保険証など)

参照:印鑑変更の手続きをしたい|みずほ銀行

(3)三井住友銀行

①銀行印をなくした場合

三井住友銀行ではインターネットバンキングにログインして利用停止の手続きを行うことが出来ます。ログインにはキャッシュカードまたは通帳に記載されている「店番号」「口座番号」「第一暗証」の入力が必要です。

印鑑の受付は平日8:00~23:00、土日・祝日10:00~18:00となっています。

電話で手続きをする場合は以下の番号に電話をかけます。

9時から21時:0120-56-3143

9時から21時以外:0120-956-999

利用停止後、通常の法人銀行印の変更手続きに進みます。

②銀行印の変更を行う場合

以下の3つをもって窓口に行きます。

  • 新旧銀行印
  • 本人確認書類
  • 通帳もしくはキャッシュカード

参照:カード・通帳・印鑑等の紛失|三井住友銀行

(4)りそな銀行

①銀行印をなくした場合

りそな銀行では平日8時40分から17時の間は取引をしているりそな銀行(支店)に電話をかけましょう。土日祝日など銀行が休日の日は「クイックロビーセンター(0120-30-1343)」に電話をかけます。

連絡が終了すると銀行印の変更に関わる「ご案内状」が届きます。その後、通常の法人銀行印の変更手続きを行います。

②銀行印の変更を行う場合

窓口に以下の4つのものを持っていき、手続きを行います。

  • 本人確認書類
  • 通帳、証書
  • 新しい銀行印
  • ご案内状

参照:通帳・印鑑をなくしてしまいました。|りそな銀行

(5)ゆうちょ銀行

①銀行印をなくした場合

ゆうちょ銀行は「紛失センター(0120-794-889)」を設けており、24時間年中無休で対応しているので、まずはそちらに連絡を入れます。

②銀行印の変更を行う場合

以下の4つをもって窓口に行きます。

  • 通帳、証書、保管証
  • 本人確認書類
  • 新しい銀行印
  • 改印届書(窓口で記載)

参照:住所・氏名・印章の変更|ゆうちょ銀行

まとめ

法人銀行印は紛失して変更する場合と新しくするために変更する場合とがあります。

特に紛失した際は盗まれていて法人銀行印を悪用される恐れもあるので、迅速に一時的な取引停止の手続きをとる必要があります。多くの銀行では24時間対応の電話受付を設けているので落ち着いて対処しましょう。

法人銀行印の変更は委任状を作成すれば代理人を立てても行うことが出来ますが、窓口で要する時間は10分程度です。用意しなければならない書類は記入漏れなどが起き、二度手間にならないように、出来るだけ代表者本人が窓口に赴いたほうが確実です。

この記事を書いたライター

ソラボ編集部

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