起業というと、一度社会に出てから経験をつんで乗り出すイメージを持っている人も多いかと思います。しかし、最近では高校生でも起業を志す人も増えています。実際に、慶應義塾大学には中学生で起業し成功を収めた女性もいます。
そこで今回は、高校生が起業する上で大切なことを説明していきます。
1.親権者の同意があれば高校生でも起業できる
未成年者が起業する場合、親権者の同意を得なければなりません。つまり、高校生が起業しようとすると一般的な手続き以外に親権者の同意を証明する生類を用意する必要があります。
会社を設立する際には、印鑑証明と親権者の同意書、実印、署名を準備しましょう。わからないことがあれば、専門家に相談することもできます。
2.成功する高校生起業家の特徴
(1)行動が早い
高校生で起業する人は行動が早いのが特徴です。そのため、起業するかなり前から準備を始めています。例えば、企業のための団体を立ち上げたり、個人で商品の販売をしていたりなどです。中学生の時にはすでに起業を意識して行動していた人が多いといえます。
中学生や高校生はただでさえ勉強で忙しく、そこに部活や遊びを入れるとほとんどの時間を奪われてしまいます。しかし、起業という目標をすでに立てていると、そのための労力を惜しまずに行動できます。部活やアルバイトの代わりが起業だったというケースもあります。
(2)自分の強みを生かしている
高校生では社会人ほど資金を用意できないからこそ、高校生ならではの強みで勝負していることが多いです。起業に向けて自分の強みやスキルをブラッシュアップし、事業に生かしています。
このように、自分の強みを生かした事業を始めることが成功のカギとなります。
3.高校生が成功しやすい事業
(1)アプリケーション制作
高校生という若さならではの斬新なアイデアを生かしやすいのがアプリ制作です。
今どきの高校生は幼少期からスマートフォンやパソコンと使いこなしているため、ITに対して抵抗感がありません。そのため、日常で感じた不便なことや課題を、ITを使ってどのように解決できるかを考えると成功しやすいといえます。
(2)イベント企画
高校生が他の高校生や大学生向けのイベントを企画しているケースは多いです。
高校生であるからこそ、学生目線でニーズを考えてイベントの内容を企画したり、楽しませることができます。他のイベントではみられないようなユニークな内容を企画したり、著名人を招いて講演を企画したりしている人もいます。
また、自分の専門性や強みを生かして、その分野に特化したイベントを企画することもあります。イベント企画は初期費用や投資がそれほどかからないため、高校生の起業には最適です。
(3)EC
高校生が自分でモノを作ってインターネットサイトで売るケースは多いです。
ECなら実店舗を持つのに比べて、初期投資や初期費用が少なく大量の在庫を持つ必要がありません。また、店舗の維持管理や人を雇用する必要もなくなります。そういったハードルの低さから、EC起業は高校生の間に広がりつつあります。
売る場所としては、自分で立ち上げたECサイトの他にメルカリなどのECプラットフォーム、TwitterやFacebookなどのSNSが多いそうです。インターネットを使えば広告宣伝費をあまりかけなくても宣伝することが可能で、知名度が上がれば売り上げを一気に上げることができます。そのため、EC起業は高校生にはふさわしいといえます。
4.成功しようと思ったら何をするべきか
(1)今すぐに起業する
上記で申し上げた通り、成功する起業家は行動が早いです。基本的に「即断・即決・即行動」を守っています。そのため、起業しようと思ったらその時にすでに起業するようにしましょう。なかなか起業に踏み出せない人は、起業を難しく考えすぎていることが多いです。また、失敗したときのリスクを恐れているのかもしれません。
しかし、起業というのはそれほど難しいことではなく、ビジネスモデルのアイデアさえあれば、あとは正しい手続きを踏んで起業するだけです。
また、リスクに関しても思ったほど高くありません。高校生が起業にかけられる資金はそれほど多くなく、借金も多額にできないためです。そのため、高校生は人生ではじめての起業をするには最適な時期です。
無駄に心配して何も行動を起こさないよりも、まずは行動してみることを意識してみてはいかがでしょうか。
(2)勉強する
起業で成功するには、そのために必要な知識のインプットが欠かせません。特に未経験の分野で起業するならなおさら言えることです。
実際、成功する起業家は勉強熱心な人が多いです。特にITの分野では技術が日々進化しています。その進化の速さは常に加速しており、今日最新の技術が明日には時代遅れになっているのが現状です。そのため、IT分野で起業を考えている人は常に時代に取り残されないために、学び続けることが大切です。
勉強の方法は、ただ本や教科書を読むに限ったことではありません。その分野に詳しい人に合ったり、その分野に特化したイベントに出向いたり、方法はたくさんあります。現状の自分に満足することなく、自分に合った方法で構いませんので勉強は怠らないようにしましょう。
まとめ
高校生で起業するのはそれほど難しいことではありません。特に最近は、高校生のうちに起業する例は急激に増加しています。必要なのは、事業のアイデアとやる気だけです。
もしこれから起業を考えているのでしたら、ぜひあなたも一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。