国の金融機関である日本政策金融公庫において、融資を受ける際に必ず確認されることが、預金通帳です。
実は、融資担当者はこの預金通帳を見ただけで融資可能かどうかを見極めているのです。
今回は、なぜ預金通帳だけで融資可能かどうかが分かるのか、また、どんな預金通帳だと融資が可能なのかについてお話していきます。
1.預金通帳を提出する理由とは?
まず、日本政策金融公庫での融資を希望される方は、申込時に以下のものを提出しなければなりません。
どの書類も融資の審査には重要なものとなり、提出が必須ですが、今回のポイントである預金通帳も提出書類とされていることが分かります。
預金通帳を見て、融資担当者が確認していることが、「融資希望者の半年間の経済状況」です。
通帳でのチェックポイントが、「自己資金チェック」「支払い状況チェック(家賃・光熱費・クレジットカード等)」です。これらの項目を、預金通帳から読み取っているのです。
2.良い通帳と悪い通帳の例
通帳の需要な役割が分かったところで次に、良い通帳はどんなもので、悪い通帳はどんなものか、ということについて見ていきましょう。
良い通帳
良い通帳の例として挙げられることは3点あり、まず1つ目が、半年前からある程度の預金をし、この半年間も毎月欠かさず預金をしているということです。
2つ目に、生活に関わる全ての支払いを、遅延することなくしっかり支払っているということです。遅延がない、ということが大きなポイントとなります。
そして3つ目に、積立預金口座の保有です。毎月決まった金額が、自動で預金されるというこのシステムは、計画を立て預金しているというアピールにも繋がり、評価が良くなります。
悪い通帳
悪い通帳の例として挙げられることは2点です。
まず1つ目に、預金が半年前には全くなく、融資申込を決めた1ヵ月前に預金をしたということが分かる通帳です。
2つ目に、生活に関わる支払いを行えてはいるが、遅延しているということです。
上記の内容を見ても分かるように、融資は計画的に行うことが基本です。思い付きで申込をするものではありません。融資を受けたいと思っている方であれば、常識的な事でもあります。
融資を希望している方は、長期間で少しづつでも預金をし、色々な支払いもしっかり行えていることが最低条件と言えます。
3.家族の通帳を提出すると良い?!
ご結婚をされている方で、配偶者様が預金をしている場合は、提出することをおすすめします。
配偶者様の通帳は、提出が強制ではありませんが、月々きちんと預金している場合には、提出することで評価が上がり、融資に近づく可能性が高くなります。
まとめ
通帳でのチェックポイントは、「計画的な預金があるか」「生活に関わる支払いがきちんと支払われているか」という2点です。
この2点をクリアしていれば、まずは融資の可能性が高まるため、融資の申込を行う前に、自身の預金通帳を確認してみましょう。