会社設立後にやることを時系列で解説

カテゴリー 会社設立

会社設立後は、事業を始めるために必要な届出や手続きをする必要があります。届出の書類や手続きの量は多く、ほとんどの届出には提出期日が決められています。

当記事では、会社設立後にやることを時系列で「登記登録後すぐにやること」「期日までにやるもの」「その他事業開始に向け準備が必要なもの」に分けて解説します。

会社設立後の手続きの優先順位がつけられず悩んでいる人は、参考にしてみてください。

登記登録後すぐにやること

登記登録後は、印鑑カード、印鑑証明書、登記事項証明書の取得、許認可申請、法人口座の開設などを進めます。

【登記登録後すぐにやること】

準備が必要なもの

詳細

手続き先

印鑑カード

印鑑証明書を発行する際に必要なカード。
代表印の正当な所持者である証明となるカード。
法務局に印鑑届出書を提出して発行する。

法務局

印鑑証明書

不動産の賃貸借契約や融資、生命保険の保険金の請求時などに必要。

法務局
※オンラインや郵送も可

登記事項証明書の取得

税務関係の届出や法人名義の銀行口座を開設するときに必要。

法務局

許認可申請

事業を始めるために行政機関の認可や許可が必要。

業種によって異なる

法人口座の開設

法人として契約や購入する場合の、引き落としおよび振り込み先。

金融機関

印鑑カードは、法務局(登記所)で印鑑届出書を提出して発行できます。印鑑証明書や登記事項証明書は賃貸契約や融資、届出など、多様な場面で必要になるため、会社設立後は早めに取得することが求められます。

また、法人口座も早めに開設しておくことで、備品の購入や契約など経費として使用したお金の管理がしやすくなります。サンプル文章

なお、許認可が必要な業種は、登記登録後に許認可申請が必要です。申請先は「飲食業は保健所」「旅行業は都道府県または国土交通省」など業種ごとに異なるため、許認可が必要な事業者は、申請先や具体的な手続きを確認しておきましょう。

期日までにやること

会社設立後は、期日までに事業を始めるために必要な届出を提出します。期日は届出によって異なるため、期日の近い順に提出書類を確認しましょう。

【期日までにやること】

提出期限

書類の種類

提出先

必須か否か

5日以内

・社会保険
(健康保険・厚生年金保険)
①新規適用届

年金事務所

必須

10日以内

・労働保険
①保険関係成立届
②適用事業報告書

労働基準監督署

人を雇った場合は必須

・雇用保険
①雇用保険適用事業設置届
②雇用保険被保険者資格取得届

ハローワーク
(公共職業安定所)

必須

1か月以内

①給与支払い事務所などの開設届出書
②源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書

税務署

①必須
※②は従業員が10人に満たない場合に任意で提出

2か月以内

法人設立届出書

①税務署
②都道府県
③市区町村

必須
※②③は決められた期日まで
例)東京都:15 日以内

3か月以内

青色申告書の承認申請書

税務署

必須

役員報酬の決定

必須

【人を雇用する場合の提出書類の例】
社会保険(健康保険・厚生年金保険)
・被保険者資格取得届:雇用した事実発生から5日以内に事業者が提出
労働保険
・概算保険料申告書:雇用した日の翌日から50日以内に事業者が提出

厚生労働省の「労働保険制度(制度紹介・手続き案内)」には、労働保険と雇用保険の手続きをする場合、最初に「①保険関係成立届」の提出が必要である旨が記載されています。そのため、労働保険や雇用保険の手続きをする際は、労働保険の手続きを先にする必要があります。

1か月以内が期限の「②源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」は、提出すると源泉徴収税の毎月の納付を、年2回(1月と7月)にまとめられる特例が受けられます。従業員が10人未満の小規模事業者で、源泉徴収税の納付をまとめたい人は期限までに提出しましょう。

法人設立届出書は、会社設立後2か月以内に税務署や都道府県、市区町村に提出します。都道府県や市区町村への提出期限は自治体ごとに異なるため、各自治体の公式サイトで確認が必要です。

その他事業開始に向け準備が必要なもの

書類の準備や届出以外にも、事業を始めるために必要な準備があります。自社の経営に必要だと思うものを確認し、事業状況に応じて優先順位をつけ、早めに準備をしましょう。

【事業開始に向け準備が必要なもの】
・法人のクレジットカード作成
・就業規則(変更)届の提出(従業員が10人以上の場合)
・労働条件通知書と就業規則の整備
・電子申告利用開始手続き(e-tax)
・オフィスや店舗の契約:バーチャルオフィスなども可
・顧問税理士の選定(記帳代行&自計化?)
・会計ソフトの購入
・屋号ロゴや名刺、パンフレットなどの作成
・ウェブサイトの作成
・YouTube等各種SNSアカウントの開設

事業を始めるために必要な設備や消耗品などを購入した場合、会計処理をする必要があります。経理担当者や他の従業員がいない場合は、経理業務の時間短縮のため、会計ソフトを購入しておくことが望ましいです。

会社の経費として設備を購入する場合、法人口座から引き落とされる法人クレジットカードを作っておくことで、法人と個人のもので経費を分けて管理できます。経理の作業の負担を減らして主業務に集中したい人は、法人カードの作成を検討してみてください。

会社設立後の手続きの不明点は専門家に相談する

会社設立後は、届出に必要な書類の準備や、期日の定められた届出を提出する必要があります。事業を始められる環境を整える必要もあるため、自社に必要な手続きや書類を洗い出して優先順位をつけ、早めに準備を進めておきましょう。

会社設立後の手続きや会社経営で不明な点は、専門家に相談しましょう。税務関係は税理士、社会保険は社会保険労務士、行政に提出する書類の作成は行政書士といったように、依頼する内容によって相談先は異なります。

【専門家ごとの仕事内容】

税理士
  • 税務書類作成代行
  • 税務相談
  • 会社経営の相談
  • 会計のサポート
  • 法人税の申告代行 など
社会保険労務士
  • 就業規則の作成・変更の代行
  • 給与計算事務
  • 助成金の相談や申請手続き代行
  • 労務管理や社会保険および労働保険に関する相談 など
行政書士
  • 許認可申請の手続き
  • 知的財産権の手続き
  • 会社経営の相談
  • 法人の設立代行(定款の作成など) など

事業を開始した後も、従業員の雇用や主業務以外の作業によって、届出の提出や書類の作成などの業務が発生します。業務内容によっては専門的な知識が必要であるため、一人で作業をすることが難しい人は、専門家への依頼を検討してみてください。

この記事を書いたライター

ソラボ編集部

ソラボ編集部

会社設立のご相談はこちら

会社設立に関するご相談受付中!法人設立の手続きから必要書類まで、丁寧にサポートいたします。

会社設立に関するご相談受付中!法人設立の手続きから必要書類まで、丁寧にサポートいたします。

お電話はこちら

お問い合わせ