事業家のビル・ゲイツや投資家の神ウォーレン・バフェットの一日の読書量を知っていますか?
ビル・ゲイツに関しては1年に50冊(1週間で1冊)、バフェットに至っては1日の80%は読書に時間を割いていると公言しています。
いまはネット検索でどんな情報でも手に入る時代ですが、そんな時代だからこそ本を読むことをオススメします。
今回の記事では、会社設立を控えている自分でしたいに向け、会社設立や登記の流れがよくわかるオススメ本を八重洲ブックセンター勤務歴のある筆者がご紹介しましょう。
1.ネット検索と本を読む違いとは?
ネット検索と書籍には異なる特徴があるため、どちらがいいというわけではなく、どちらも利用することでより相関した知識が深まると思います。
例えば、ネット検索の場合は「会社設立 定款」「会社設立 印鑑」などの2つ以上のキーワードで検索をかける方が多いです。これは「会社設立」という大きなキーワードだけでは自分が知りたい内容になかなかたどり着かないからです。
そのため、これから会社設立をする方が全体的な理解をするには、自分で必要なキーワードを検索して調べてからまた検索をかけるというW検索が必要です。
一方、書籍(知識本)の場合は関連する内容を著者自身がまとめて解説しています。あなたが知りたい内容が書かれているかは、本を買う前に目次をネットでチェックしたり(amazonなどで)図書館で立ち読みができます。
さらに、スマートフォンで長文の情報サイトを読んでいる時は「あれ、この単語の意味はなんだったっけ」と元に戻って確認しづらいというデメリットもあります。しかし、ネット検索には「お金がまったくかからない」(※ネット利用料以外)という最大のメリットがあることも見逃せません。
結論として、会社設立の手続きなどの個別の内容についてはスマートフォンでも事足りると思いますが、会社設立の全体像を手っ取り早く知りたい時は専門家の書いた書籍の利用が便利です。
2.【超基本】会社設立の仕方がよくわかるオススメ本
①Amazonの会社設立ジャンル本でランキング1位!「ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本」
【引用:amazon.co.jp|ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本 】
本のタイトル | ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本 |
著者 | 鎌田 幸子・北川 真貴・山口 絵理子・今井 多恵子 |
出版社・発行年月 | ソーテック社・2012/9/15 |
価格 | 1,518~1,680円(新品) |
2012年と少し前に発売された本ですが、ロングセラーを記録しています。他の起業・会社設立サイトなどでもオススメされていることも多いので、目にした方も多いのではないでしょうか。Amazonのベストセラーランキングの
この本は4人の女性の共著となっているところに特徴があります。司法書士の鎌田さん、税理士の北川 真貴さん、実業家・デザイナーである山口 絵理子さん、弁護士の今井多恵子さんという異なる経験をもつ4人のスペシャリストは分業&協業してこの本を書いています。
会社設立では会社約款の作成や登記といった法律手続きだけでなく、法人税の節税や実際の起業する際のノウハウなど知るべきジャンルは広範囲ですよね。「餅は餅屋」という言葉もある通り、最も知識をもつ専門家が各分野のページを担当することにより、網羅性がありつつ実際的な内容となっています。
そのため、あくまで内容は初心者向けで、「会社設立をしよう!」と思い立った時点から実際に登記をするまでの具体的な流れや手続きが書かれています。
ただ、一部の内容(合同会社設立についてetc)によっては「もう少し内容が濃い方がよい」という意見も見受けられます。合同会社設立について知りたい方は、この本だけでなくネット検索や合同会社の設立本をもう1冊加えると良いでしょう。
書籍の良さはいつでもぱっと開けて、付箋やマーカーなどで印をつけられる点です。プラス@として、文中でよく分からないことは自分でネット検索し、この本に直接書き込んでいきましょう。
②硬い文章が苦手な方やマンガが好きな方へ「カラー版 マンガでわかる 会社の設立・運営」
【引用:Amazon:カラー版 マンガでわかる 会社の設立・運営 】
本のタイトル | カラー版 マンガでわかる 会社の設立・運営 |
著者(監修者) | 荒川 一磨 |
出版社・発行年月 | 西東社・2016/12/2 |
価格 | 1,540円(新品) |
最近、漫画で説明するマンガ本が増えていますよね。この本は、実家の老舗和菓子店「西月堂」を立て直そうと奮闘する主人公:西園 ちとせが経営コンサルタント:安倍川 善弥から法人設立を誘われ、会社設立の手続きをするまでの流れがオールカラーで書かれています。
専門家が書いた会社設立の本は難しいイメージもありますが、これはマンガなので非常にとっつきやすいです。この本の監修を務めている荒川 一馬さんは東京都荒川区で行政書士・税理士として開業されている方で、中小企業庁による公式起業・経営支援サイト「ドリームゲート」でも2013年・2014年の2年連続でアドバイザー・グランプリとして表彰される実績をもつ実力のある方です。
※上記URLをクリックすると、外部サイトへリンクします
「硬い文章はニガテ」「マンガが大好き!」という方でもこの本を読めば、会社設立の全体像が違和感なく頭に入ることでしょう。
2.【起業~1年目】起業初期に必要な知識(税金や法律対策)もカバーしている会社設立オススメ本
①教科書みたいな会社設立本をお探しなら!「最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金」
【引用:Amazon:最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金】
本のタイトル | 最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金 |
著者(監修者) | 須田 邦裕・出澤 秀二 |
出版社・発行年月 | 日本実業出版社・2012/10/20 |
価格 | 1,980円(新品) |
会社設立とは何か?という内容ではなく、会社設立をしたあとに税金はどうかかってくるのか、どのように手続きすればいいかを教えてくれます。数々の起業&会社設立コンサルティングを行なってきた税理士と弁護士が共著しています。
そのため、内容は税金と法律についてがメインです。文字やイラストは一切なく、専門書というよりはまるで教科書のようにわかりやすい内容となっています。文章は非常にわかりやすく、途中で読むのがイヤになってしまうことはありません。
しかし、イラストや図がない本が苦手な方(ムック本が好き)な方には多少不向きかもしれません。
②オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた
【引用:Amazon:オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた】
本のタイトル | オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた |
著者(監修者) | 中野 裕哲 |
出版社・発行年月 | 西東社・2014/6/9 |
価格 | 1,650円(新品) |
著者の中野氏は中小企業庁の起業ポータルサイト「ドリームゲート」で起業相談NO.1を誇る、起業コンサルのスペシャリストです。会社設立に必要な事務手続きがわかりやすい図とオールカラーで解説されています。
読者が本を読んで終わりの人にならぬよう、具体的な目標設定の日付を書きこめるようになっているのもGoodです。この本を最初から最後まで読み通せば、会社設立に必要な行動と手続きは頭に入ることでしょう。
3.【LLC】合同会社設立を目指す人への会社設立オススメ本
【引用:Amazon:図解 いちばんやさしく丁寧に書いたLLC(合同会社)設立・運営の本】
本のタイトル | 最新 起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金 |
著者(監修者) | 中島 吉央 |
出版社・発行年月 | 成美堂出版・2016/5/1 |
価格 | 1,540円(新品) |
最近では株式会社ではなく合同会社を設立する人も増えています。なぜなら、株式会社の設立費用が最低15万円なのに対し、合同会社では6万円と設立コストが低いからです。
また、最高意思決定機関も株式会社では株主総会なのに対し、合同会社では出資者であるという違いもあります。この本の著者は、東京・池袋でクラウド会計税理士事務所を創業している税理士であり、野村資産承継研究所客員研究員でもあるため相続や贈与も得意分野です。
コストを安く、出資者による意思決定を望むのであれば、合同会社設立も一つの有効な選択肢のひとつです。
4.【融資】融資って何?の人が融資に成功するまでのノウハウをすべて網羅した融資のオススメ本
【引用:Amazon:独立開業から事業を軌道に乗せるまで賢い融資の受け方35の秘訣】
当サイトの運営会社(㈱Solabo)の代表:田原氏の著作の宣伝もさせてください。「融資って何?」という融資の初心者の方から2度目の融資をご検討中の方までをターゲットとした、融資の適切な受け方のノウハウを惜しみなく解説している融資の専門書です。
著者はもともと専門学校TACで講師をしていた経歴があるため、解説の分かりやすさには定評があります。また、日本政策金融公庫への融資コンサルを実務としてやりながらの気付きや体験が網羅されているため、この本でしか知りえないような内容も満載です。
本のタイトル | 独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣 |
著者(監修者) | 田原 広一 |
出版社・発行年月 | 幻冬舎・2018/11/1 |
価格 | 1,540円(新品) |
ちなみにこの本は、「創業融資ガイド」という創業融資の情報サイトから無料ダウンロードすることも可能です。気になる方は、まず無料ダウンロードを利用してみてはいかがでしょうか。
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで賢い融資の受け方35の秘訣』を無料ダウンロード
5.【NPO】法人の設立と運営のしかたを教えてくれるオススメ本
【引用:Amazon:新版 自分たちでつくろうNPO法人 \! 新版 自分たちでつくろうNPO法人!】
本のタイトル | 新版 自分たちでつくろうNPO法人 \! |
著者(監修者) | 堀田 力 |
出版社・発行年月 | 学陽書房;・2017/8/10 |
価格 | 3,520円(新品) |
元検察官・現弁護士である堀田力(ほったつとむ)氏の著作の新版です。堀田さんの名前はビジネス本ランキングでもよく見かけますし、報道ステーションなどのTV出演もされています。
この本はNPO法人の設立方の本として何度も新版が発行されている人気シリーズとなっています。ネットでは中古本が8,000円以上という値がついていたり、なかなか新刊が手に入りにくい状況です。
この本の他には女性の行政書士:渕 こずえ氏の執筆した「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかるNPO法人のつくり方がよくわかる本」もオススメです。
タイトルに「ダンゼン~」とつく事からもお分かり頂ける通り、ダンゼン得するシリーズは現役の女性士業の先生が執筆されているわかりやすい入門書となっています。
6.【法人成り】個人事業主から法人設立を考えている人へのオススメ本
【引用:Amazon:改訂新版 どっちがお得?!個人事業を会社にするメリット・デメリットがぜんぶわかる本】
本のタイトル | 改訂新版 どっちがお得?!個人事業を会社にするメリット・デメリットがぜんぶわかる本 |
著者(監修者) | 関根 俊輔 |
出版社・発行年月 | 新星出版社;・2017/7/3 |
価格 | 1,650円(新品) |
いま個人事業主として活動していて、将来的に会社設立した方がオトクかなあと考える方ってとても多いと思います。
この本は、法人成り(個人事業主→会社設立のコト)のメリット・デメリットという新しい切り口で書かれた読みやすい本です。
この本を読めば、メリットが多いから会社をたてよう、デメリットが多いから個人事業主のままでいよう、という適切な判断ができるようになります。
まとめ
会社設立をご検討中の方が会社設立の流れを把握できる本をご紹介致しました。
いまはネット検索で何でも知ることができる時代ですが、本には網羅性や専門性の良さがあります。
本サイトと合わせ、ぜひご紹介した書籍も会社設立の情報源としてチェックしてみてください。