資金繰りがショートしそうな時に使える資金の調達方法と対策

カテゴリー 資金調達

未回収の売掛金が増えてしまい借入金や買掛金の負債額が売上を上回ると債務超過となり、支払いのための資金が手元にない状態を資金ショートと言います。

資金ショートになってしまった場合は、早めのリスケと資金調達が必要になります。また、資金ショートにならないためには日ごろから資金の入出状況を管理し、対策をしておくのが効果的です。

ここでは、資金繰りがショートしそうな時に使える資金の調達方法と対策について解説していきます。

経営が黒字でも資金ショートになりえる

経営が黒字でも資金ショートはになりえます。経営上は黒字でも、未回収の売掛金が多く手元に資金が無い場合、買掛金や借入金の支払いができなくなるためです。

資金ショートになってしまった場合、支払いまでに資金の調達が出来なければ黒字倒産になるリスクが高まります。可能な限り資金ショートになる前に資金繰りを改善し、早めの資金調達をすることで黒字倒産を避けるようにしましょう。

資金ショートになる原因

資金ショートに陥る原因は、以下のようなものが考えられます。

【資金ショートの原因】

  • 資金入出の管理不足
  • 取引先の経営悪化により売掛金の回収が遅れる
  • 疫病や災害などによる経済の停滞

取引先の経営悪化や、疫病や災害などによる経済の停滞は経営者側で管理できることではありません。資金ショートを避けるためには、日ごろから経営者側で入出金の管理をして手元の資金が支払い時にあるように注意するほかありません。

資金がショートしたら支払先にリスケの依頼をする

資金ショートを起こしそうになったら、仕入れの支払いや借入金の返済を取引先にリスケしてもらえないか交渉してみましょう。

リスケとはリスケジュールのことで、経営においては支払期日の延期を指します。支払いや返済のリスケが出来れば、延期した期日までの間に現金を調達して資金ショートを解消できるケースもあり得ます。

とくに借入金はリスケしないと延滞となり、信用情報に傷がつきます。信用情報に傷がつくと融資を受けるのも難しくなり、資金ショートを脱するのが難しくなります。初回のリスケから次の期日までに返済をできれば信用情報に傷はつきません。

資金ショートで支払いに困ったら、まずはリスケを行い資金の調達を行うのが良いでしょう。

資金がショートしている場合の資金の調達方法

資金がショートしてしまった場合は、以下のような資金の調達方法があります。

【資金ショートの解消方法】

  • 金融機関からの融資を受ける
  • 未回収の売掛金の回収をする

支払いのリスケまでに売掛金を回収できるなら融資を受ける必要はありません。売掛金の回収が難しい場合には、早めに金融機関に相談し、支払いまでに資金を手元に持っておくようにしましょう。

金融機関から融資を受ける

資金ショートになりそうな時は、以下のような金融機関から融資を受けるのを検討してください。

【資金ショート時に融資を受けられる金融機関】

金融機関名 特徴
公的金融機関 日本政策金融公庫や地方自治体などから審査期間1か月から2か月程度で年率1%~3%ほどで融資を受けられる。

【主な制度】
小規模事業者経営改善資金融資(マル経融資)

セーフティネット貸付

制度融資

銀行や信用金庫からの融資 事業資金の融資や各行のフリーローンを利用できる。
審査期間や金利は利用する商品によって異なるが、概ね公的金融機関とノンバンクの昼間ほど。
ノンバンクのビジネスローン 最短で即日から翌日の融資を受けられるが、金利は10%以上になることが多い。

公的金融機関や銀行の方がノンバンクより低金利ですが、融資までのスピードが遅いです。高金利の融資を受けてしまうと後の資金繰りが悪化する恐れがあるので、資金がショートする前になるべく低金利の融資を受けたほうが後の経営は安定します。

そのため、可能ならば公的な金融機関からの融資を検討してみてください。もし資金ショートを早急に改善しなければならない時は、ノンバンクのビジネスローンを必要な金額だけ借入て、早めの返済を心がけて利息負担を減らす様にするのが良いでしょう。

未回収の売掛金の回収をする

リスケを行った後は売掛金の回収をしましょう。支払いの期日までに未回収の売掛金の回収が間に合わない場合は、取引先に支払いを早められないか交渉してみるのも一つの手段です。

売掛金の早期回収が難しい場合は、ファクタリングを利用するのも一つの手段です。ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社へ売却する手段です。そのため、取引先との交渉なしに現金の調達が可能です。

ただし、ファクタリングは売掛金の10%~30%ほどの高額な手数料が掛かります。ファクタリングの頻繁な利用は資金繰りを悪化させるリスクがあります。そのため、ファク他リングは使うとしても目先のショート解消のみ留める時だけにしたほうが良いでしょう。

資金ショートにならないための対策方法

資金ショートになると黒字倒産のリスクがあり、資金の調達も難しくなるため、可能なら資金ショートにならないように日ごろから対策をしておくのが経営上は望ましいです。

【資金ショートにならないための対策方法】

  • 資金繰り表を作成し現金収支の状況を把握する
  • 売掛金の回収サイクルを早くする
  • 支払いの現金払いを減らし買掛金の支払いを遅くする
  • 過剰な在庫や未稼働資産など不要な出費を減らす

資金ショートにならないための対策として、まずは資金繰り表を作成するのがおすすめです。資金繰り表を作れば資金繰りの問題点が把握できるので、優先すべき対応策を決めやすくなります。

資金繰り表で経営上の課題が把握出来たら、具体的な対策を打つようにすると良いでしょう。

資金繰り表を作成し入出金の状況を把握する

資金繰り表を作成して現金収支の状況を常に把握しておけば、資金ショートになる前に計画的な行動が可能になります。

資金繰り表を見れば買掛金や売掛金、返済にかかる費用だけでなく、経費や売上などの経営全体の数字を確認可能です。そのため、資金繰り表の作成は経営上の課題を発見するのにも活用できます。

資金繰り表には過去の実績をもとに作成する実績資金繰り表と将来の経営計画から求める予定資金繰り表の2つがあります。資金ショートの対策としては、予定資金繰り表の作成をしましょう。

資金繰り表の詳細と作成方法は、「資金繰り表とは 役割と作り方の基本について解説」の記事を参考にしてください。

売掛金の回収サイクルを早くする

売掛金の回収サイクルを早くできれば資金ショートになりにくくなります。売掛金の回収を早くできれば手元に資金がある状況が増えるためです。

売掛金の回収を早めるには、既存の取引先との交渉が必要になります。自社だけで取り決めできないので回収を早めるのは難しいケースもありますが、売掛金の支払いが遅れる会社とは契約を見なす必要もあるでしょう。

また、新しい取引先にはできるだけ早めの回収期日で契約しましょう。

支払いの現金払いを減らし買掛金の支払いを遅くする

仕入れなどにおける現金払いを減らし、買掛金の支払いを遅くできれば資金ショートを防ぎやすくなります。支払いタイミングを遅くすれば資金繰りの予定が立てやすくなるためです。

【現金払いを減らし買掛金の支払いを遅らせる方法】

  • 取引先と支払期日の交渉をする
  • クレジットカードで一括で支払う

既存の取引先の支払期日の交渉が難しい場合は、クレジットカードを利用して支払いを遅らせることができます。クレジットカードは月の中で締めた金額を翌月に支払うシステムなので、最大2か月近く支払いを遅らせられます。

しかし、クレジットカードを利用すると引き落とし日に一括で利用額が請求されるので、一度の支払いが増えるリスクもあります。買掛金の支払いにカードを利用する場合は、引き落とし日までに請求額を口座に入れておけるように資金繰りをするよう注意しましょう。

過剰な在庫や未稼働資産など不要な出費を減らす

不要な出費を減らせば、手元に多く資金を残せるようになります。資金があればショートを防げるので、経営上で過剰に支払っている設備資金が無いか確認してみましょう。

【不要な出費の減らし方】

  • 過剰な在庫を処分か売却する
  • 未稼働の資産を手放す
  • 高額なサブスクリプションの契約を見直す

過剰な在庫を抱えていると管理費が発生しますし、過剰な仕入れの原因にもなっている可能性があります。過剰な在庫はできるなら売却し、売れないなら処分してしまいましょう。

また、未稼働の資産を処分すれば管理費や固定資産税の出費を抑えられます。

その他、高額なサブスクリプションを業務に支障のない範囲で安価な契約に代替すれば出費を減らせます。

この記事を書いたライター

ソラボ編集部

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8,000件の資金調達実績を持つSolaboの専門家が、融資や補助金など、事業課題に合わせた資金調達方法を提案します。

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