創業者にとって夢の上場!上場したら利益は増えるのか

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会社を起業した経営者が目指しているものとして、株式市場への上場が多いのではないでしょうか。フェイスブックを作ったマーク・ザッカーバーグ氏は2012年の上場で総額1兆円もの資産を得たと言われています。

そういった話から上場することで、その会社の利益は大きく伸ばすことができるというイメージを持っている方は多いようです。

今回は、未上場の企業が上場すれば本当に利益向上につながるのかどうかを説明していきます。

1.「上場」とは

そもそも、「上場」というのは、その会社の株式が証券取引所で取引されるようになることを言います。そして、そういった企業を「上場企業」といいます。

上場することのメリット→資金調達がしやすくなる・信用力の向上・世間からの認知度の拡大

上場することで株式を多くの人に買ってもらい、その結果、会社は資金を調達しやすくなります。また、金融機関からの信用力向上や世間に対する認知度を高める事にもなります。

上場するには審査を通過する必要があります。

もっとも審査が厳しいのが東証一部です。東証二部はそれにくらべて審査は緩くなります。

また、サマーズとジャスダックは主にベンチャー企業が上場する市場です。ジャスダックは市場がスタンダードとグロースに分かれている点でサマーズと違います。

 

2.上場したら儲かるのか

それでは、上場すれば本当にその企業は儲かるのでしょうか。

(1)上場しても売却できる持ち株はすくない

実は、上場時に経営者が売却できる株式には限度があります。もし、持ち株を大量に売却しようとしたら証券会社や投資家からのストップがかかります。

しかし、上場時に株式の5~10%ほどでしたら売却することができます。その場合、例えば上場時の会社の時価総額が20億円ほどであった場合、1億~2億円くらいは現金として受け取ることができます。

一般の人からすれば大金に見えますが、苦労して上場して受け取れる報酬としては非常に低いと言えます。

なぜ、上場時に株式を大量に売ることができないのでしょうか。それは、もしも経営者が自社の株式を大量に売却すれば、経営者が経営から手を引こうとしていたり、自社の経営を悲観視していたりするように投資家から見えてしまいます。

本当はそんなつもりがなかったとしても、売り材料にされてしまう可能性が高いです。

そうなれば、株価が下がり自社の試験計画にも影響が出てしまうほか、成長資金の不足から自社を成長させることができなくなる可能性もあります。そのような負のループに陥ることを防ぐために、自社の株式はあまり大量に売らない方が良いといえます。

(2)バイアウトの方が儲かる

上場企業・非上場企業を合わせて、経営者の年収は平均3000万円ほど、ベンチャー企業であれば2000万円ほどだと言われています。たしかに、上場企業であれば数億円もの報酬を得ている経営者も存在しますが、それは例外です。

それ以上の報酬を得ようとすれば、市場に対してその妥当性を説明しなければなりません。上場すれば投資家はさらなる利益の向上を求めてきます。上場企業の所有者は株主だからです。

それが、上場してパブリックカンパニーになるということです。つまり、上場して得られるものは、売却したくてもできない持ち株と1~2億円ほどの現金です。正直割に合わないと感じる人が多いのではないでしょうか。

もしも儲けを求めているのでしたらバイアウトの方が良いと言えます。もしも自社の時価総額が20億円でしたら、経営者がすべての株式を保持している場合、それをバイアウトすれば20億円がそのまま手に入るということです。

 

3.上場する意味

一見割に合わないと言える上場ですが、それは意味がないことなのでしょうか。

上場は自社を成長させるための手段の一つです。

上場することで、顧客となる企業や取引きする金額が非上場の頃に比べて格段に高くなるからです。非上場の頃は非上場企業が顧客であるほとんどであり、取引金額も少額であることが多いかと思います。しかし、上場すれば顧客は上場企業になりますので、買わされる取引金額も大金になります。

つまり、上場するという事は上場企業同士の取引の場に参加できる切符を手に入れたということです。そして、その分競争は激しくなるので、それだけ経営者は努力が必要になります。

そのため、上場は会社の成長のための手段といえます。

 

まとめ

多くのベンチャー企業の経営者が目指す上場ですが、経営者個人の儲けを目的とするなら割に合わないというのが現実です。

しかし、だからといって上場に意味がないわけではありません。上場すれば取引のレベルが格段に上がり、会社の成長には大きく貢献します。

もしも自社の成長を考えているという方でしたら、上場は適切な目標といえます。

この記事を書いたライター

ソラボ編集部

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