起業セミナーとは、起業に関するノウハウを主催者が提供し、参加者同士で交流できる有意義なセミナーです。
しかし、少しキツイことを言うようですが、純心な参加者をエサにする怪しい起業セミナーも中には存在します。今回の記事では、起業セミナーで怪しい詐欺セミナーを見分ける方法を解説します。
1.怪しい起業セミナーの特徴とは
「起業セミナー 怪しい」でネット検索すると、Googleで２３万件の記事が表示されます。起業セミナーを怪しいと感じる人が少なければ、ここまでの件数になりはしません。怪しい起業セミナーとはどのようなセミナーなのでしょうか。ここでは、怪しい起業セミナーの特徴についてまとめていきます。
①「人生が変わる！」と精神論を語る起業セミナー
怪しい起業セミナーの代表格。それが、起業についてのノウハウを伝えるセミナーではなく、精神論に特化した起業セミナーです。
起業を考える人には3つのタイプの人がいます。１つ目は、純粋に商売に魅力を感じてコツコツと準備をしてきた商売人タイプ。２つ目は、スキルやノウハウが会社員時代に上がり、会社にいるより給与を上げたいと起業するステップアップ会社員タイプ。３つ目は、何かの事情でまともな職に就くことが困難で、起業で一発逆転したいバクチ・自分探しタイプです。
本当に人気のある起業セミナーであれば、そんなに宣伝する必要があるのでしょうか？
このバクチ・自分探しタイプの起業家を狙っているのが、精神論を語る起業セミナーの主催者たちです。「このままの人生でいいんですか？」「たった５分で億万長者に！」なんて、冷静に考えたら小学生でもウソ八百だとわかるような文言が彼らのWebサイトでは乱立しています。
精神が弱っている場合や起業のことばかり考えている精神状態では、「ここをクリックすればあなたの苦悩は解放される」的な広告にすがりつきたくなるのが人情です。あちらの世界の人ととにかくつながりたいという欲求が出るのです。
ボタンを押すと、何だか「一仕事終わった」気がして安心しますよね。
精神論を語る起業セミナーもあって良いとは思うのですが、ほどほどに。実際の起業の段取り・創業計画書の作り方・融資の通し方、などを教えてくれる起業セミナーに行く時間が削られてしまいます。
②主催者・運営会社のスペックがイマイチな起業セミナー
起業セミナーの講師にどんな要素を求めますか？筆者であれば、実際に起業して大変だったことや工夫したことを話してくれる起業に先輩か、資金調達に詳しい金融機関の人か、コネをくれそうな商工会議所の役員をやっていそうな人から話を聞きたいです。
※画像の男性は関係ありません※主催者の経歴は挫折経験を打ち出し親近感をアピール
でも、巷の起業セミナーの講師ってこのような人ではない場合も多いのです。いわゆる、「起業コンサルタント」「創業コンサルタント」さんです。コンサルタントという仕事自体は非常に素晴らしく優秀な人が多いのも事実ですが、個人事業主や小規模企業のコンサルタントには能力に落差があります。
起業セミナーの主催者で本を出版している方もたくさんいるようですが、実は本の出版はネットの普及により一般人でもさほど難しくはありません。「本を出版している＝えらい人だ！」と短絡的に考えず、主催者や講義をする方からどのようなノウハウを得られるのかを冷静に判断すべきです。また、起業セミナー代表の経歴をチェックすれば主催者の傾向（ニートやフリーターからの成功型、元々の地頭が良いエリート型など）がつかめます。
③情報商材を売ろうと必死だ
情報商材とは、ネット上で販売されるノウハウなどが書かれたデータのことです。PDF形式で販売されていることが多く、原価はほぼ０円です。しかし、これがよく売れているのです。
起業セミナーで検索し、最初はセミナーの情報を知ろうと読み進めるうちに「ここをクリックしてください」と書いてあることもあります。クリックすると、5,000円または10,000円程度の情報商材のダウンロード画面へといきつきます。
他の方法では、起業セミナーを無料にし、その参加者のe-mailアドレスへ情報商材の営業をかけるケースもネット上の口コミでは見受けられます。
2.怪しくない起業セミナーに参加するための極意4つ
①あれ？おかしい？と思ったら、クリックするのは止めておく
起業セミナー申込で、考えずにクリックするのは危険です。
人生変えるのと起業はイコールではありません。起業が人生を変えるきっかけになることはありますが、起業したからと言って必ず人生が良くなるわけではありません。
「怪しいと思うけど、でも巻き込まれてみたい」という気がするのであれば、自己責任で参加しましょう。信頼できる情報サイトや本を読む事でも、起業の知識は十分得られますよ。
②主催者と運営会社の経歴をネットでチェックする
有意義な起業セミナー体験を目指すなら、起業セミナー主催者や運営会社を一度チェックすることです。今は知恵袋などでも口コミもみられますし、嫌な思いをした人は必ず自分のブログなどで書き込みをしているので悪い噂を見つけることも簡単です。
③自治体・中小企業庁など公的機関の起業セミナーも視野に入れる
起業セミナーは民間業者だけでなく、公的機関も参戦しています。公的機関なので、「人生が変わる！」などの洗脳的内容はありませんし、中身も非常に地に足がついた内容です。
その代わり、「東京都の起業セミナーに参加して損をした！」「中小企業庁のセミナーに参加しなきゃよかった！」と立腹する方もなかなかいらっしゃりません。
④ネット検索の「広告」は起業セミナー主催者がお金を払い広告している
Google検索などで上位に表示されるから安心な起業セミナーだろう、と考える方もいらっしゃいます。しかし、ページ上位の広告欄であれば、お金を払ってリスティング広告をかければどんなサイトでも上位に表示することは可能です。
まとめ
怪しい起業セミナー、そうではない起業セミナーの見分け方についてご説明しました。
是非、あなたの希望する内容の起業セミナーを上手に探してください。
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