日本政策金融公庫で融資を受ける際、「経験値」「自己資金」「信用情報」の3つが審査の上で重要なポイントになります。
弊社でも「税金の支払いに遅れたことがあるんですが、融資は受けられますか?」「クレジットカードが作れない私でもお金は借りられますか?」という信用情報に関わるご相談をいただくことがあります。
融資を受ける際、審査に影響が出るのか不安になりますよね。
そこで今回は「信用情報」についてご説明します。
1.信用情報に含まれる内容をチェック!
クレジットやローンなどの申し込みのときに照会した内容や契約に関する情報のことを「信用情報」といいます。
具体的には、
・名前や生年月日など、本人を識別するための情報
・年収や勤続年数、すでに他社からの借入があるかなど、クレジットカードやローンなどを申し込んだときの内容や契約した内容
・期日通りに返済しているかなど、毎月の支払状況
・利用残高
などで構成されています。
新しくクレジットカードを作ろうとしたり、ローンを組んだりする場合に、「この人にお金を貸しても大丈夫だろうか?無理のない契約だろうか?」と客観的に判断するための情報です。
2.あなたの情報もある!?信用情報機関とは?
クレジット会社やローン会社などから個人の信用情報を収集・提供している機関があり、これを「信用情報機関」といいます。
日本における信用情報機関は「全国銀行個人信用情報センター」「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」の3社です。
今回はそのなかでも「CIC」について詳しく説明します。
3.CICとは?自分の信用情報を調べる方法
(1)日本政策金融公庫も連携している「CIC」
CICはクレジット会社の共同出資で運営されている信用情報機関です。
割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定されています。
信販会社や百貨店、携帯電話会社など、主にクレジット事業を営む企業が会員で、2018年11月20日時点の会員数は930社です。(参照:CIC ホームページ)
日本政策金融公庫もCICに加盟しているため、クレジットカードの返済が遅れていたり滞っていたりすることを仮に融資面談のときに黙っていたとしてもバレてしまいます。
借金があるから絶対に融資が受けられないというわけではありませんので、隠しておくのはやめましょう。
ちなみに日本政策金融公庫の借入申込書の裏面を見ると、個人信用情報機関の利用について記載されています。
(2)自分の信用情報を確認するには?
自分の信用情報を開示依頼するには、
①パソコン ②スマートフォン ③郵送 ④窓口
の4つの方法があります。
窓口申請のみ手数料500円で、それ以外の方法では1,000円かかります。
パソコンやスマートフォンを利用すればすぐに情報を確認できるのでオススメです。
ただし、手数料の支払いはクレジットカード払いのみなので、お手持ちのクレジットカードが利用可能かどうか事前に確認してください。
インターネットでCICと検索するか、下記URLからCICのホームページを開くことができますので、信用情報に不安のある方は融資を申し込む前にチェックしておくと良いでしょう。
CIC(クリックするとホームページに移ります)
信用情報開示報告書の見方について詳しくはこちらの記事を参照してください。
4.もし、信用情報にキズがあったら?
一度信用情報にキズがついてしまうと5年~10年は情報が残ってしまうため、融資を受けられる可能性は低くなってしまいます。その場合、情報が更新されるまで待つしかありません。
それでも何らかの方法で資金調達したい!と考えている方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。
まとめ
今回は日本政策金融公庫の審査における信用情報についてご説明しましたが、審査基準は信用情報だけでなく、これまでの経験や事業計画書、自己資金なども含まれます。
いざお金を借りたい!と思ったときに慌てないよう、しっかりと計画的に準備しておきましょう。
もしご自身の信用情報に少しでも不安のある方は、CICなどで事前に確認しておくことをオススメします。