起業して事業を始めたら、今までは与えられたことをやっていた会社員自体と比べて、これからは突発的に降り掛かる様々な課題を打破していかなければいけません。
社長に降り掛かる試練や、それを乗り越える充実感は、とても大きなもので、とても言葉では伝えきれません。
しかし、少しでも必要な行動を整理するために、ここでスタートアップのする前にチェックしておきたい24のリストをご紹介します。
まず最初にやるべき16の項目事
1.ビジネスが実行可能かの判断を自分で行う
シビアに実行可能性を判断してください。スタートアップは、利潤追求できるかをしっかりと判断するのが肝心です。そのことを再度、自分で確認してください。
・顧客をまずは1人獲得できるのかどうか
・顧客は本当にお金を支払ってくれるのかどうか
・粗利(売上ー仕入)は月にいくら稼げるのか
・顧客獲得コストを充分まかなえる顧客生涯価値はあるのか
「90%のスタートアップが失敗してしまう本質的な5つの原因」で、利益が出るビジネスモデルを作る秘訣などもお話していますのでご覧下さい。
2. 事業計画の作成
事業計画は要らないと言ってしまえば簡単です。しかし、財務予測と事業計画を作成することによって、1ヶ月後、2ヶ月後にいくらの現預金があるのかなどの「詳細」を突き詰めていくことが可能です。それは、漠然とした無計画の状態に比べて、具体的な解決策を導きだしてくれる可能性を秘めています。計画はその通りいかないのが常ですが、計画を立てる事自体が重要であるという側面があります。立てた計画が適切である様に日々見直し続けてください。
「起業成功するための事業計画書の書き方:必ず盛り込むべき7つの項目」もご参考下さい。
3.資金の把握
ほとんどのスタートアップは、予測に反して、いろいろなことに時間を裂きます。1件の受注と入金を獲得するまでに、WEBサイトや広告、提案書、契約書、請求書というように多くの業務があるのです。ですから、初年度の生活費はどう捻出するのかを把握しておくことが重要です。(生活費、仕事、配偶者の収入など)もし資金調達が必要ならば、いま直ぐに調べてみてください。
4.家族の支援を持とう
スタートアップは、精神的な負担も増え、体力も使います。心身ともに健康な状態を保ためにも、配偶者やその他の親密な家族はスタートアップに 心から応援してくれるかどうかに時間を費やしてみましょう。家族の反対なしで、事業の成功を実現することは難しいのです。
5.ビジネス名/屋号を持とう
ターゲットの見込客にとって、頭に残る会社名にしてください。他社で使用されている名前であるかグーグルの会社名検索で調べてください。他の都道府県や、できれば諸外国でも使われていないか検索してみてください。
6.ドメイン名を登録する
会社名に一致するドメインを取得します。「お名前.com」などのドメイン取得サイトで取得が可能かどうかを調べる事ができます。ドメイン名は、メールアドレスにも利用しますので、あまり長くならない形がベストです。
7.法律の仕組みを理解する
弁護士や司法書士、会計士、税理士等の専門家とのネットワークを会社として築くことを考えましょう。それは、将来的に会社及びあなたの資産を保護することに繋がります。最近は初回無料相談という専門家も多いので、将来的に付き合う専門家を探すという目的で相談しに行くべきです。いざという時にすぐ依頼できる状態が大切です。
8. 特許の調査と申請
業種によっては、特許が必要な場合があります。自社で特許が必要なアイディアや発明は何かということを考えておきましょう。
9. ウェブサイトを作る
ウェブサイトを後回しにするケースを多く見かけます。しかし、それは間違いです。ウェブサイトの制作は早めに取りかかってください。取引先や顧客に対する信頼性を担保するうえで大切になります。製品がまだ用意されていないくても、会社情報を作ることから始めましょう。
10.ソーシャルメディアのプロフィールを登録
主要なソーシャルメディア媒体(Facebook, Twitterから準備)の設定をします。のちに宣伝広告をする際、簡単に取りかかれます。まずは商標を確保することが大切です。
11. 収益の流れを作ることに集中する
完全な状態でスタートできることはほとんどありません。早く収益を作り出せるように、早めに営業活動を始めましょう。全て整った“完成”にいきつくまでは辛抱です。
12.小売店やオフィススペースを借りる
店舗事業に関わっている場合、店舗物件は早い段階で決めることが必要でしょう。小売業をされる場合、徒歩のアクセス、交通の利便性、お店に脚を運ばせてくれる客数に影響するその他諸々を考慮してください。一方で、店舗事業でないならば、家賃は出来る限り抑えることを重視してください。固定費が少なければ少ない程、失敗する可能性を減らせます。
13.名刺の準備
スタートアップの創業者は社内だけでなく、社外のネットワークでの仕事も多いはずです。名刺は十分に発注しておきます。安価な名刺でもそれほど問題はありません。名刺があることが存在を証明し、信頼のスタートになります。
14.会社の銀行口座の開設
銀行口座は、法人の登記が完了してすぐに開設の手続きを進めてください。個人口座の開設と違い、法人口座開設までは数週間かかります。その間、経費を個人の口座で取り扱いってもかまわないですが、会計処理が複雑になります。早めの口座開設を目指しましょう。
15.経理、会計システムの構築
最初に発生する経理業務は、恐らく、請求書の発行と給与明細書の作成でしょう。そのためのソフトやテンプレートを用意しなければなりません。特に経験が無い場合は、最初は便利なクラウドを利用しましょう。毎月の経費や領収書の扱い、売上計上の方法など、会計システムも徐々に構築していく必要があります。
16.共同設立者と責任分配する
共同創設者がいるならば、お互いどのような役割を担うのか、責任分担を言葉や書面にすることが重要です。そうしなければ、誰がその業務における最終責任者なのか分からなくなってしまいます。共同創設者の意見の相違は、会社を倒産に招きます。
できれば、近いうちに着手しておきたい項目
17.スマートフォンを購入し、アプリケーションを選ぶ
スタートアップとして活動すると、沢山しなければならないことがあります。最近は非常に良いアプリケーションが数多くあり、スマートフォンが仕事にとても役立ちます。
18.無料で取得できる参考情報を集める
中小企業向けや起業家向けのポータルサイトなど、情報や書式集などを無料で提供している所があります。そうしたサイトをブックマークしておくことで、スムーズに勧められる業務があるはずです。
19. 最初の従業員を雇う
スタッフが必要になる場合があります。フリーランサー、インターンなどが活用できるかもしれませんし、アウトソーシング会社に業務委託することも選択肢です。自分だけでは限度があり、何でも全て抱えるのではなく、上手く外部やスタッフと連携していくことで、ビジネスのスピードが早められます。逆に、あまりに1人でやろうとするとビビネスは圧倒的に遅くなり、失敗する可能性は間違いなく高まります。
20.ネットワーク作り
すぐの販売を目的とせずに、長期的に付き合えるネットワークを作ることが重要です。浅はかな関係は、結局は何にも繋がりません。お互いが尊敬し合え、ビジネスにも相乗効果のあるネットワークを作りましょう。
21.パートナーシップに時間をかけ過ぎない
一方で、ネットワーク作りに時間をかけすぎる人がいます。ネットワークづくり、パートナーシップづくりは、すぐには収益を生みません。時間を大切にし、あまりパートナーシップに時間をかけすぎない事も重要です。コアタイムは、出来るだけ営業と顧客獲得に集中してください。
22.エレベーターピッチを絞り込む
大きな企業の社長であったり、大物投資家などと出会う機会があるかもしれません。彼らは非常に忙しいので、短い時間での説明が求められます。あなたは、30秒程度の短い時間で、本質的な説明が出来るようにしておかなければなりません。
23.あなたの商品、そしてマーケティング・セールスのアプローチを絞り込む
あなたの持っている商品の中で今、最も重要な商品は何かを明確にしておきましょう。そして、その商品の販売のためにどのようなマーケティングが最も重要なのか。そして、どのようなセールスアプローチが重要なのかを絞り込んでおきましょう。なぜ、これらのことが大切なのでしょうか。重要なことを絞り込むことで、それに割く時間の量が増えるからです。より重要な事に時間を割くことが効果性を高めます。
24.データのバックアップ
会社の中で、無くなったら困るデータがあるはずです。万が一の時に備えて、データのバックアップを取っておくことが大切です。
まとめ
当たり前のように思えるかもしれませんが、意外と忘れてしまいがちなものでもあります。
定期的にチェックしましょう。